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うわーうわーoumiさんって何なの? 神なの?
二次創作キットぱねぇ……マジぱねぇ……!!
すっげーなー吉里吉里ってこんなこともできるんだーほへーってなるばっかりのヘタレユーザーでごめんよマイ吉里吉里。
これから二次創作増えるの超楽しみ。でもとりあえず自前ゲームを完成させるまではキットに手を出すの自重しときます。これ以上時間泥棒されたらちょっとシャレにならん。
てなわけで続きから普通に小話。
リリアノ愛情Bエンド後、ヴァイルと主人公。泣くに泣けないふたり。
自身の息子よりも歳若い王候補を伴った先王の隠棲は、当然ながら王宮のお喋り雀達の間で長きに亘る格好の肴となった。
『さて、かの貴き方々についての話だが』
いつしか決まり文句となった前置きの後に続くは、好奇に満ちた様々な憶測。
元より男女の艶聞は噂話の常道、当事者達の話題性も十分。陰謀論から安手の恋愛小説の丸写しめいたものまで内容もばらばらに乱れ飛ぶ噂の数々は到底抑えきれるものではなかった。
幾許かの歳月を経た今、それらは最高潮に達している。──うち一人は物言わぬ身となり棺に納められての、本人達の帰還によって。
「……だからさ。別に無理してここに居続けなくたっていいよ。色々きついだろ、今のあんたには」
「無理なんて全然してないよ。僕は、いつだって」
ことさらに感情を削ぎ落とした表情のヴァイルを見返す。久しぶりに見る面差しからは丸みが減って険しさが増している。その様を憂う資格など全くもって僕には無いが。
同い年の王様は温かみのない微笑みを浮かべた。
「嘘つき。ずっと無理してただろ。ずっと伯母さんを自分の女にしたくてたまらなかったくせに。我慢して、いい子になって、物分かりのいいふりし続けてたんだよね。でなきゃ傍に置いてもらえないから。本当はこんな風に死なせたくもなかったのに。……ああ、それともほっとしてる? ようやく都合のいい男扱いから解放されたって」
「ヴァイル」
微笑みが消える。僕の声にも表情にも怒りが含まれていないからだろう。怒らない僕に泣きそうな顔で激怒している孤独な王様。
「クレッセさんに言伝を頼まれた時、不思議だった。王様じゃないあの人なんて僕には想像もできなかったから。あの人は僕と出会う前からずっと王で、これからも王だ。そういう人だから、そういうあの人が大好きだから、正直クレッセさんには少しむかついたよ。言伝は伝えたけどさ」
それでもあの人は彼を愛していた。愛していたからけして会おうとはしなかった。そして最期の時を共に過ごした僕も、確かに愛されていたのだと思う。
「あの人は王だった。僕はあの人を愛してる。それだけなんだよ、ヴァイル」
喉の奥が何かで堰き止められた。たぶん今僕は泣きたい。
だけどあの人が望まないと分かっているから、僕は。ましてや今ここでなんて、決して。
ヴァイルはしばらくの間僕をすごい目で睨みつけていた。この場で刺されてもおかしくないぐらいの殺気を漂わせて。
「……もしも……」
その声は、はっと息を呑む程に、僕らが子どもだった頃のそれと何ひとつ変わっていないように聞こえた。
けれど途切れた言葉は再び紡がれることなく、ヴァイルがつと近寄って来る。
「───呑気に墓守だけやってられると思うなよ。兎鹿の方がマシだってくらいこき使ってやる。絶対後悔させてやるからな」
「僕、そう言われて後悔したことは一度もないよ」
子どもではあり得ない強さで掴まれた腕が痛い。なのに心臓を握り潰されたみたいに表情を歪めたのは、ヴァイルの方だった。
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サンプルシナリオのヴァイル切なすぎるよ記念。って陛下EDなのに陛下名前も出てねー!
好愛高くて湖上の約束は断った感じで。
このED後の主人公って苦労しそうだなーと思います。
そしてローニカみたくすんごい渋くていい男になりそう、萌え!とも思います。